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オンライン金融商品は業界の敵にあらず-1

 2014.5.8 

情報技術の発展に伴い、人々の生活の中でインターネット活用の幅が日増しに拡大して結果、中国では機運に乗じてオンライン金融商品が登場しています。

オンライン金融

初期のネットバンキング、サードパーティ決済サービス、企業融資や個人ローンなどを段階的に経たのち、新たに投資金融サービスの余額宝(YU EBAO)をはじめとする“宝宝軍団”(オンラインで投資や金融商品を提供するサービス群。名称に‘宝’が付く物が多い)が現れました。

アリババの関連会社であるアリペイが提供する「余額宝(YU EBAO)」や、蘇寧(ソニン)提供の「零銭宝」、微信(ウェイシン)提供の「理財通」等が、独自の巨大なユーザー層を後押しに、新たなオンライン金融商品ブームを牽引したのです。

しかし同時に、これらの金融商品は、契約者自身が従来型の銀行から預金を引き出し、ファンド会社の投資商品(投資信託)にリンクした金融商品へと移動させる必要が出てくるため、チーズ(預金)を奪われた銀行業界の不満が高まり、双方の対立が先鋭化しています。

しかし筆者としましては、オンライン金融商品は決して従来型銀行業界の敵となる者ではなく、パイオニアであると同時に不足サービスを相互に補う役割を担っていると認識しています。

現在、中国の従来型銀行業は、中国当局の非常に厳しい規制を受けていると同時に、世界で最も利益を上げているため、モチベーションが不足しています。

その結果、非銀行系機関にチャンスが到来し、その余波はサードパーティ決済サービスを通じてオンライン金融商品へと広がりました。インターネットが大いに発展したことで、消費行動はすっかりオフラインからオンラインへと移行しています。

このような消費ニーズに応えるべく、従来型銀行業はネットバンクやオンライン決済を取り入れているものの、サードパーティ決済サービスのシステムの方がより多くの機能をカバーしています。

これらサードパーティ決済システムの参入で、インターネット時代の人々の消費ニーズにおいて、信用取引のプロテクションが必要となる事が十分に認識されるようになり、ネットワーク上での取引開始から終了までの間、中継するシステムが1つでなければ、双方の取引を最低限保護することができないという事実も広く知られるようになってきました。

今日はこのぐらいにして明日に続きます。

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