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‘S&P/スタンダード・アンド・プアーズ’

オイルショックの再来か-世界の株価為替先物チャート

2014-06-23

(BRENT ブレント原油) 市場更新:原油の生産及び輸出は深刻な影響を与えるイラク内戦が瞬く間に原油生産国に広がり、世界の供給にダメージが及んでいる。ブレント原油価格がじわじわ上昇し114ドル台の高値圏に。テクニカル分析上、今年に入ってから何度も110ドル付近でレジスタンスがあったが、今回は前回の高値を突破し、さらなる上昇トレンドを確立。この先イラク情勢がエスカレートすれば、パレスチナの問題が解決していない中東のその他の国々を巻き込んだ宗教・民族紛争が勃発し、石油の輸出停止が懸念される。結果、原油価格が上昇を続け、最悪オイルショックが世界経済へマイナス影響を与えるであろう。 (SPX スタンダード&プアーズ500指数) 市場更新:引き続き債券買い入れ額の毎月100億ドル縮小をFOMC(連邦公開市場委員会)は決定。同時に米国経済が回復中であるとし、低金利環境を長期で維持すると発表。市場では早期利上げへの懸念が緩和され、米国株は先週の小幅下落の後に反発、小型銘柄が好調に。S&P500指数は再び1,956まで上昇し最高値更新。しかし、まだ出来高不振のため要注意である。RSI(相対力指数)ではトレンドの弱化が見られ、今後頭打ちし反落すると見られる。 (SSEC 上海総合指数) 市場更新:約5カ月の期間を隔て、新規株式公開(IPO)の再開となる。7銘柄が続々と新規上場となるが、市場全体の資金面にとっては既存株の希薄化による下押し圧力と成る。中国人民銀行(中央銀行)による量的緩和策が上海総合指数を刺激し、移動平均線をいくつも上方突破するが長続きせず、IPO再開の下押し圧力から2,050ポイント付近まで下落した。最近では李克強首相が訪英し、貿易協定や、中国人民元と英ポンドの直接取引の合意をとりつけた。人民元国際化の加速によって、長期にわたり中国資本市場の開放にとってプラスの影響をもたらすだろう。 2014年6月20日

米国債利回り低下は嵐の予兆か

2014-06-03

最近、米国債利回りの低下が続いており、10年債利回りは2.5%を割り込んでいる。米FRB(連邦準備理事会)が債券購入規模を縮小であるテーパリングを実行するなかで、米国債利回りが低下した要因として、三つの可能性が考えられる。まず第一に、米国株のピークが懸念されたことにより、資金がリスク回避として債券市場に流れた可能性。第二に、米国経済先行きの失速懸念から、利上げ予定が遅れるとの予測によるもの。そして第三に、諸外国から米国への資金流入によるものだ。 調整を少し前に終えて、ダウ指数及びスタンダード&プアーズ500指数は最近再び史上最高値を更新しており、米国株は好調を維持しているものの、米国株の高値維持は難しいと懸念している投資家の声もある。多くの投資家が米国株の上昇幅にも限りがあると見ており、加えて、アリババ上場後にやや深い調整基調に入るのではという声も有る。このため、資金が株式市場から債券市場へ流れ、まずはリスクを回避しようとする動きとなるのも当然であろう。 経済面において、米国では第1四半期の経済成長が予想を下回っており、ある分析では、その主な要因を年明けの寒波の影響によるものだとしている。第1四半期の経済指標のほか、近月の一部のデータでも予想をやや下回っており、米国経済の失速を懸念する声が上がっている。毎月第一金曜日にいつものように最新の雇用データを公表しているが、もし非農業雇用者数が増加を続け20万件を上回ることができれば、米国経済は好調な成長ペースを維持できよう。しかし、そうでなければ米国経済は失速に転ずる可能性がある。 少し前に、米ドル相場は79ポイントの重要なサポート・ラインを割り込み、その後反発。米ドルの反発によって、資金の動きが再び米ドルや、米ドル資産の買い入れに向かっている。かねてから米国債はリスクがほぼゼロとなる投資手段だと見なされているため、もし海外資金が本格的に米国へ流れ込み、米国債の購入が進めば、米国以外の国の株式市場でこの先かなり深い調整期が訪れることもありそうだ。 米国債利回りの下落と上述の可能性との関連性の有無はさておき、最近の米国債利回りの異常事態は、嵐の予兆を感じさせる。世界の株式市場でまだはっきりとした調整圧力は見られないものの、米国債利回りの低下が続いている事を踏まえれば、株式市場への投資家は引き続き警戒が必要だ。 2014年6月3日

最高値更新の続く米国株は今後も上昇が続くのか?-世界の株価為替先物チャート

2014-05-30

(SPX スタンダード&プアーズ500指数) 市場更新:4月の米耐久財新規受注は予想外にも前月比0.8%増と、大都市圏の住宅価格指数も予想を上回り前年比12.4%増となった。景気回復の維持と、活発な買収合併がけん引し、米国株は4日続伸。S&P500は5月27日に史上最高値を更新し1,911ポイントに、その後小幅に調整。テクニカル分析上では、RSIとMACDで堅調を維持しているものの、薄商いが続いていおり、株価高騰に直面し市場は慎重な姿勢を維持している。米10年国債の利回りが下落しており、資金が株式市場から債券市場へ流れている事は明らかで、もし出来高を増加できなければ、株式市場が再び最高値を更新する可能性は低い。 (SETI タイSET指数) 市場更新:今月初め、タイの憲法裁判所はインラック首相に対し、職権乱用による有罪判決を下し、同首相は失脚に追い込まれた。政局混乱がさらに悪化したことを受け、タイの株式市場は大暴落となっている。先週タイ国軍はクーデターを宣言し、夜間外出禁止令を発令した。観光業界がダメージを受けており、経済成長の重石となる可能性が懸念され、バーツ相場の今月の下落幅は1%以上となっている。しかしタイ国軍が政権を引き継いだことによりタイの情勢も転機を迎えており、株式市場はサポートを得て50日移動平均線付近で反発、政局見通しが明確となれば、この先の株式市場の動きに期待が持てる。 (HSI 香港ハンセン指数) 市場更新:米国株の最高値更新が続き、中国本土の株式市場も底打ち上昇に。国内外からダブルの刺激を受け、5月のハンセン指数は強力に反発。株価指数先物の決済期日を間近にひかえ、指数は前月の最高値を突破する見込みがある。中国本土は小規模で購入制限を緩和し、同時に市場では中央銀行による緩和政策の実施が見込まれており、香港の株式市場では、不動産銘柄および銀行関連銘柄が刺激され底打ち反発、相場を大いにけん引した。6月の動きには注意が必要で、もし順調に突破し上昇トレンドを形成できれば、中長期における株価指数の上昇トレンドの動きを確立できよう。 2014年5月30日

米国企業業績が予想を上回り好調世界の株価為替先物チャート

2014-04-25

(SPX スタンダード&プアーズ500指数) 市場更新:米上場企業は相次いで第1四半期の業績を発表。集計するとS&P500指数の構成銘柄の中で、68%の企業が予想利益を上回り、加えて医療業界のM&A(企業の合併・買収)の動きが報じられ、市場の投資意欲を大いに刺激し、S&P500指数は6営業日続伸で1,880ポイントに接近した。その後23日に発表された最新の米国製造業PMI及び新築住宅販売件数がいずれも予想を下回ってしまったため、市場マインドが冷え込み、0.22%の小幅安へ、続伸は6日止まりとなった。しかし大引け後、IT大手企業のアップルとFacebookの業績発表で、成長ペースが維持されていることが確認されたことを受け、指数の時間外取引で大幅に上昇した。 (USDCNY 人民元) 市場更新:中国第1四半期のGDP成長率は7.4%に減速、市場予想の7.3%を上回ったものの、中国経済の下降圧力は依然として大きい。将来的に貨幣政策として量的緩和が実施されると見られており、人民元相場は下降局面を脱せず1ドル=6.24元へ下落、18カ月ぶりの最低水準に。人民元安の流れは中国企業の輸出面でメリットが有り、経済成長の安定にとって有る程度の後押しとなろう。 (SSEC 上海総合指数) 市場更新:先週発表された「滬港通」の材料が徐々に消化され、上海総合指数は下降基調に。今週、中国証券監督管理委員会は新規株式公開(IPO)を予定している企業の仮目論見書を相次いで発表、4カ月間中断しているIPOが近い将来再開する気配を示しており、新たなIPO銘柄が資金を吸収する可能性が懸念され、指数の重しとなり続落し50日移動平均線のサポート水準を割り込んだ。政策面では、中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率の引下げ実施を決定したことから、量的緩和政策のシグナルであると見なされている。しかしその規模は比較的小さく、株式市場の動きが刺激を受ける可能性は低い。 2014年4月25日

中国本土で不動産の規制緩和が報じられる-世界の株価為替先物チャート

2014-04-03

(SPX スタンダード&プアーズ500指数) 市場更新:先月行われたFOMCの終了後、米FRB議長のジャネット・イエレン(Janet Yellen)氏がQE(量的緩和)終了の6カ月後の利上げを発表した事を受け、市場ではQE終了前倒しへの懸念が一時的に見られた。イエレン氏は補足発言で、雇用問題がまだ思わしくない状況にあり、今後もQEを継続する意向を示したことで、市場の利上げ予測を沈静化させる狙いが有ったと見られる。米国株はイエレン氏による発言からサポートを受け、再び史上最高値を更新した(1,890ポイント)。 (AUDUSD オーストラリアドル) 市場更新:オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は4月の会合で、豪ドルの政策金利を2.5%に据え置くとし、またこの先一定期間は利率を維持すると発表。これを受けて豪ドルの最近の強気基調が刺激され、ここ4カ月の最高値を更新した。中央銀行は何度も豪ドル為替が過度な高水準であると発言しているものの、具体的な行動は見られない事から、かえって豪ドル相場は投資家達からの追随が続いている。 (HSI 香港ハンセン指数) 市場更新:ハンセン指数は先週からの強気基調を継続、上方突破し22,500ポイントの水準へ。市場がニューエコノミーと形容するIT関連や環境保護関連などの銘柄が下げ止まり、上昇に転換、オールドーエコノミー銘柄のセクターが相次いでマーケットのムードを牽引している。 中でも、IT関連トップ銘柄の騰訊控股(テンセント/0700)、環境保護関連の 北控水務(ペキンエンタープライズウォーター/0371)が低水準から反発し10%近く上昇。このほか、カジノ関連の銀河娯楽(ギャラクシーエンター/0027)、金沙中国(サンズチャイナ/01928) も大幅上昇し、株式市場の上昇を牽引していることから、近いうちに再び最高値を更新すると見られる。 中国本土では、各地で価格抑制策の緩和とのニュースが続々と報じられており、不動産価格の大幅変動をある程度防ぐと見られる。このニュースが好材料視され一部の中国本土の不動産銘柄を牽引。中国海外発展(チャイナオーバーシーランド/0688)、碧桂園(カントリーガーデン/2007)、富力地産(R&Fプロパティーズ/2777)及び恒大地産(エバーグランデ/3333)も著しい上昇が見られており、指数のパフォーマンスは好調に推移している。 2014年4月3日

ペソ安に狙撃された新興国市場-世界の株価為替先物チャート

2014-02-05

(USD/ARS アルゼンチン・ペソ) 市場更新:先週、アルゼンチン・ペソは1ドル=8ペソ台へ急落。闇市場では更に1ドル=12ペソまで下落している。アルゼンチンの通貨危機が再び2002年の経済危機を招く可能性が懸念されている。これを受けて、低リスク資産である米国債、金、日本円などのリスク回避の資産が大いに支持され、各相場に反発がみられる。 (HSI 香港ハンセン指数) 市場更新:香港は世界の株式市場の足かせを受け、窓を開けて下落し21,900ポイントの水準へ。テクニカル分析上では、香港市場でブル・ベア判断の分岐点とされる 250日移動平均線を割り込んでおり、指数のパフォーマンスは弱含みを維持。ただしIT関連や、環境保護関連のセクターでは急落の後に反発が見られ、今後も資金が人気セクターに集まり高騰することを反映している。 (SPX スタンダード&プアーズ500 指数) 市場更新:アルゼンチン・ペソ急落の影響を受け、世界の資金がリスクオフの動きとなり、株式市場が急落。米FRBは毎月100億ドルずつ減らして資産買い入れ額を650億ドルとなることを再発表し、あわせて米国失業率とインフレ指標を踏まえて決定を行うと明言していることから、決して株式市場のパフォーマンスがQE縮小ペースに影響を与える可能性は無いとしている。米国株は再び下落し、再度100日線(1774ポイント)のサポートラインに近づいている。 2014年1月31日

量的緩和は終わらない-世界の株価為替先物チャート

2013-10-24

(SPX S&P500種株価指数) 市場更新:22日火曜日発表の米9月雇用統計では非農業部門雇用者数(NFP)が14.8万人増となり、市場予想の18万人を下回った。市場はFRBの緩和策撤退予定が来年に先送りになると見ており、多くの指数において好材料視され本年度最高値を更新。中でも、米S&P500指数は史上最高値を記録した(1,759ポイント)。 (HSI 香港ハンセン指数) 市場更新:香港株式市場は中国市場が足かせとなり、23,500ポイントでレジスタンスを受け、欧米の株式市場に追随した突破は叶わず、やや失速。各中国本土銀行が第3四半期の業績を公表、指数の動きを左右する重要なポイントになろう。 (FTSE 100種総合株価指数) 市場更新:下半期の英国株式市場は欧州市場を下回り、評価もやや落としている。しかし10月以降に入り、好調な雇用統計が牽引したことを受け、9月の失業金申請人数が4.17万人減となり、1997年6月以来最大の月間下げ幅となった。この好材料が株式市場を牽引し、先月からの下降トレンドが上昇に転じ、9日連続上昇。しかし8月の高値 (6,696ポイント)のレジスタンスを受けるが、僅かな調整を消化後再度突破すると見られる。 2013年10月24日

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