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‘Brazil/ブラジル’

ブラジルW杯後にBRICS首脳会議でファンドを設立

2014-07-09

中国外交部副部長の李保東は7日ブリーフィングのなかで来週開催されるブリックスBRICS諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)首脳会議で、貿易·投資協力の強化など良好な結果を得ることを期待していることを明らかにした。 中国国家主席の習近平とロシアのプーチン大統領、インドのモディ首相、ブラジルのルセフ大統領、南アフリカのズマ大統領など5カ国の首脳は、来る15〜16日、ブラジルのBRICS首脳会議を開催し、他の南米諸国首脳らとも会談を行う 李副部長は、今回のBRICS首脳会議は、BRICS各国の財政やインフラ協力強化と人的交流、BRICS市場と南米市場の協力拡大などを集中論議すると発表した。 BRICSがパートナーシップを発揮し、新しい協力分野を開拓し、世界経済のガバナンス向上のための解決策を共同で模索しなければならないとBRICS開発銀行の設立と非常外貨準備高の協定を急がなければならないと明らかにした。 非常外貨準備高は、為替市場安定を目的に創設するファンドで1,000億ドル規模になると発表し、世界最大規模の外貨準備を保有する中国がファンドの大半を拠出する見通し。 2014年7月9日

欧州中銀がマイナス金利を導入-世界の株価為替先物チャート

2014-06-16

(ドイツDAX指数) 市場更新:半年以上に渡る低インフレ圧力に苛まれ、ECB(欧州中央銀行)はついに先週に更なる政策金利の引き下げを発表。中銀預金金利をマイナス0.1%へ引き下げるとし、ユーロ圏は“マイナス金利”の時代に突入した。同時に、追加景気刺激策が発表され、デフレ回避を図る。ユーロ安により欧州の株式市場が刺激され、ドイツDAXは史上最高値を更新し10,028ポイントをつけた。しかし近日、世界銀行が2014年の世界経済見通しを3.2%増から2.8%増へ下方修正したことから、マーケットの投資意欲がダメージを受け、株式市場では調整圧力が見られる。株式市場の先行きは、刺激策が功を奏し欧州経済が苦境を脱せるか否かが左右するであろう。 (BVSPブラジル・ボベスパ指数) 市場更新:W杯が開幕し、開催国ブラジルに注目が集まっている。これまでの経験上、W杯は開催国の旅行・小売・飲食などの業界収益を大幅に拡大させ、経済や株式市場に常々大きな刺激効果を与えてきた。ボベスパ指数は今月大幅に6%反発し、55,000ポイントを突破、今年の下落幅を回復した。ブラジル株に影響を与えるもう一つの要因は、今年10月に控える大統領選挙だ。現大統領の政治経済状況に対する国民の不満が高まっており、もし10月の総選挙で新大統領が選出されブラジル経済を改善できれば、株式市場は更なる伸びが見込めよう。 (SSEC 上海総合指数) 市場更新:最近中国本土の株式市場は多重な要因の影響を受けている。政策面では、政府が預金準備金率引き下げで経済へより多くの資金注入行うなど、多くの刺激策を実施し経済下落を抑制しており、株式市場に効果が見られサポートを得ている。加えて、中国A株のMSCI新興市場指数への組み込みが見送りとなり、市場の期待は空振り。上海総合指数の上昇トレンドは2,050ポイント近くにレジスタンスが見られる。同時に、間近に迫る新規株式公開(IPO)の再開も先行きに影を落とす。テクニカル分析上では、移動平均線が狭まってきており、100日移動平均線近くで抵抗が見られ、トレンドの分岐点に直面すると見られ、もし突破できればこの先の上昇の可能性に期待できよう。 2014年6月16日

ブラジルのワールドカップ開催と経済

2014-04-25

ブラジルでは2カ月後のワールドカップ開催が迫る。ワールドカップ効果が疲弊したブラジル経済を刺激できるか否か、多くの投資家が注目している。ワールドカップ開催に向けて、ブラジル政府はインフラ整備や建設事業を盛んに行い、施設建設だけですでに38億米ドル近くの支出となり、この金額は当初の予算を遥かに上回っている。このほか、政府はワールドカップの特需に対応するべく国内の多くの空港で拡張工事も行っている。政府がインフラや施設の整備に多大な費用をばらまいているものの、進捗状況や品質水準が懸念されている。少し前の報道では、試合会場施設の水漏れ問題や、多くの空港の拡張工事完了がワールドカップ終了後となってしまう可能性が伝えられており、ワールドカップ開催時の観光客受入能力に多大な影響が出ると見られる。もしインフラ及び施設が整備できなかった場合、ワールドカップがブラジルにもたらすと見られていたリターンは期待通りとは行かないだろう。 インフレと経済弱化の影響を同時に受ける中、ブラジル国民の不満は日増しに高まっており、反対デモが相次いでいる。ある調査では、インタビューを受けたブラジル人の多くが政府によるバラマキに反対しており、国民は政府のリソースである税金を貧困問題改善に用いるべきだと考えている。ブラジルでは所得格差問題が深刻化しており、富裕層と貧困層の収入差は100倍を越える。このほか、政府の歳入はGDPの3割余りに相等し、中産階級への圧力は極めて大きい。国民の不満が高まり社会全体が揺らいでいるため、個人の身の安全が脅威に晒される可能性が懸念される事から、外国人旅行客のワールドカップ観戦や観光のためにブラジルへ来ようとする意欲にダメージを受ける可能性がある。 上述のような様々な問題に巻き込まれるため、今回のワールドカップの経済効果に対し過度な期待を寄せないほうが良いだろう。しかし、もしブラジルがワールドカップで優勝した場合、歓喜情緒がブラジル経済の短期パフォーマンスにとって好材料となろう。ある分析では、大規模なスポーツイベントで優勝を納めた国家では、喜びに沸く雰囲気が社会的結束を後押しし、短期的な経済蜜月期をもたらすと示している。つまり、ブラジルの試合成績如何が現地経済に一定の影響を及ぼすということだ。 2014年4月25日

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